その名はカブト

maranello2006-01-30

今年は仮面ライダー生誕35周年記念だそうで、平成のライダーシリーズの中でも特に気合いの入ったライダーが登場。その名も仮面ライダーカブト
仮面ライダー1号こと本郷猛は確かスポーツ万能で理系の大学院生といういわゆるエリートの設定だったはず。ちょっと異色のアマゾンとかは別としても、ライダーになる人間というのは現実の世界でも羨望の的になるようなキャラクター設定だった。
平成のライダーシリーズでも、一番最初の仮面ライダークウガとかは、考古学を修める大学院生という設定。これが、アギトでは一転して記憶喪失で海岸に打ち上げられた無職の居候になり、龍騎では弱小新聞社の落ちこぼれ編集員という設定になったりする。そしてついに仮面ライダー555では自分探しの旅を続けるフリーターの青年に。フリーターの増加が社会問題化してきたので、これはヤバいと思ったのか仮面ライダー剣仮面ライダー響鬼ではライダーを職業として位置づける。仮面ライダー剣では給料の話とか出てくるし、響鬼ではライダーのシフト表まで作るという念の入れようだった。
で、カブトですよ。
なんと、主人公は今をときめく「ニート」です。来るところまで来ちゃいましたね。
妹に「お兄ちゃん、そろそろ学校行くなり仕事するなりしたら?」と言われて返す言葉が
「俺は、準備に忙しいからな。それが何かは分からないが、そのときがやってくるのは確かなんだ。」
この人、ライダーじゃなかったら、かなり可哀想な人ですよね?しかも妹に言われるって、かなり屈辱的です。世相を取り入れるにしても、もうちょっと何とかならなかったのかよ、とか思ったりして。