彼らが辿った"けものみち"

※フィルターに引っかかりたくないので固有名詞は若干変えてあります。
ライフドア上場の立役者であり土屈江社長の側近だった某証券会社の副社長が自殺したらしい。だが、かれの親族は彼の死に不審を抱いている。いわく沖縄に行くなんて考えられない、と。誰もがこう疑っているんじゃないかな?これは自殺に見せかけた他殺じゃないか?と。そして、もしそれが事実だとしたら、これはプロの仕事だ。
きっこのブログにも書いてあるように、ライフドアが買収したタイナシティが広域暴力団フロント企業だとしたら、その筋の人間が動いた可能性だってある。おそらく、バラされては困ることがあったのだろう。関わりのある大物政治家の名前が出るのがヤバいとか。「自殺」というのは当局からの正式な見解なのだろうか?警察は「他殺」の線でも動いているはずで、だとしたらこれは予想以上に大きな疑獄事件に発展する可能性がある。裏で本当に糸を引いているのは誰なんだろう?
こいつはくせえッ―!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッ――――――ッ!! こんな悪には出会ったことがねえほどなァ―――ッ
JoJoの奇妙な冒険 第1部ファントムブラッドより スピードワゴンの言葉)
もし、これが「自殺」で済まされるのだとしたら警察当局にも圧力をかけられるような大物が裏で動いていると考えて良いだろう。あきらかに他殺だろうと考えられる事件が「自殺」として処理されたっていうのは、過去にも前例がある。

で、だ。おそらくこれから東証はライフドアを上場取消にすると思う。
むろん、フジテレビとの事業提携は白紙に戻されるし、ライフドア最強銀行なんて「そんなのあったっけ?」ぐらいの扱いになるはずだ。
その前に株の投げ売りで資産価値は半分以下になるわけで資金繰りがショートし、展開している事業を切り離すか、もしくは規模を縮小して継続するか、はたまた事業をたたんで清算に移るのか 進展が見られると思う。
実体のない企業とよく言われるが、さすがに彼らもヒルズの38Fで昼寝しているわけでもあるまい。私が調べてみただけでも、ライフドアはこれまで以下のような事業を展開している。
1)金融・ファイナンス事業
  ライフドアクレジット、ライフドア証券、ライフドアFX
  その他M&A案件
2)マーケティング事業
  元・バリュークソック ネットを通じた広告代理店業
3)ネットサービス事業
  データホテルなどのホスティング
  ライフドアブログ、ウォレットなどポータルサイト内の一連のサービス
4)モバイル事業
  携帯向けのポータルサイト運営
5)コマース事業
  ライフドアデパート、古本売買など
6)ネットメディア事業
  ニュースの配信など
7)弥生とかのソフトウェア事業
  会計ソフトの弥生、スカイプ、ユードラなどなど結構多い
  エロゲーのソフトメーカーまで傘下に収めていたりする
8)ぽすれん
  DVDのレンタル事業

今後、どうなっていくのか大胆に予想してみる。
まず2)は継続不能でしょう。疑獄事件の渦中にある事業部だし。同じように事件の中心的な存在でもある1)に関しては微妙なところ。もともとライフドア証券の前身は日本グローバル証券という会社で、買収時の経営収支がそれほど悪くない物であれば、ライフドアと完全に手を切ることを条件に(じゃないと東証が許さん)独立した別個の企業として再生できるのではないか?と思う。
3)、4)、5)、6)に関してはポータルサイトへの広告出稿をどの程度確保できるのかに左右されるだろう。今まで以上にダーティーなイメージがつきまとうようであれば、広告収入が途絶える、もしくは価格の引き下げを余儀なくされると思うので、かなりの苦戦を強いられるだろう。行く先はフレッシュアイとかそれと同等のレベルにまで落ちていくかもしれない。4)、6)とかは最初に無くなるんじゃないかと思う。
7)、8)はライフドアの企業イメージとはほとんど無縁と言っても良いんじゃないか?と思う。ソフトウェアの品質やサービスの内容が良ければ、そのまま事業は継続できるだろう。ライフドアの名前を外して独立した企業として再生するかもしれない。
他にも、通販のセツール、中古車販売のヅャック、住宅販売のタイナシティなどがある。
これらの企業も、買収時の経営状況によって今後どうなっていくかが決まると思う。業績が悪い状態で買収に応じたのであれば経営状況の改善を自力で行っていく必要に駆られるだろう。うまくいかなければそのまま倒産。逆にシナジー効果を見込んで積極的に買収に応じたのであれば、ライフドアとは完全に手を切りました、ということでクリーンなイメージを表に出せば再生は十分に可能だと思う。個人的な考えだけどセツールなんかそうなんじゃないのかな?