オリジナル無き模倣者たち

maranello2005-05-05

尼崎線の凄惨な事故から置き石事件が後を絶たない。大量殺人を夢見る薄汚い犯罪者予備軍が、オリジナルのない模倣を次々と繰り返している。北朝鮮の長距離ミサイルよりこういう人達が増えることの方がよっぽど怖い。こういった犯罪を起こしている人間はほとんどが無職だ。そしておそらく現実社会において、自分が相応の地位や財産を手に入れることを完全に諦めている。いわゆる"死に至る病"に陥り、完全に希望を喪失している状態だと推察されるのだが、こうした人間がこれからも増えていくのだろう。
現在、フリーターやニートと呼ばれている人たちの中で本当に夢をかなえて幸せになれる人たちはごく一握りではないだろうか。彼らは言う。「自分が本当にやりたい事が見つかるまで、安易に就職したりしたくないんです」自分が十分に若ければ希望を抱くこともできるだろうが、果たして40歳、50歳と齢(よわい)を重ねていったとき、抱いていた夢が夢のままで終わることをいやでも意識せざるを得ないときに、果たして彼らの挫折や絶望をソフトランディングさせてやることが出来るだろうか?
その有効な解決策が見つからない限り我々は、隣人がいきなりテロリストや大量殺人者に変わる恐怖に苛まれることになるのではないだろうか?
希望格差社会」とかいう本を読みながら、考えちゃいました。