魔都・上海

maranello2005-03-15

少子高齢化に伴う国力衰退、ひいては国家存亡の危機が論じられてかまびすしいが、そもそも国家が破滅する、しないなどと言う議論の多くは単一民族による国家形成を前提とした古くさい考えに立脚している。別に日本人がこの世から消えたところで誰一人悲しむ人間などいはしないし、日本文化が本当に素晴らしいモノであるならば、日本人以外の人種によって「日本」という国が再構成されるとしても連綿と生き続けるはず。「日本人」がいなくなっても、武力による領土支配などが無い限り「日本」という国は存続するわけだからね。そんなケツの穴の小さいこと言っていると、隣の中国から「お前のケツからは、冷麦みてぇに細いクソしか出ねぇぞ」とバカにされそうである。
高校で世界史を選択した私の記憶が正しければ、中国はこれまで漢民族以外の民族による国家的な支配を3度にわたって経験している。一度目は宋の時代、契丹族の遼・タングート族の西夏女真族の金などの近隣諸国に攻め入られ、国の半分を奪われている。二度目はモンゴルによる支配で、「元」を国号とする制服王朝が勃興している。これは元寇フビライ・ハーンで有名だね。三度目は西太后で有名な女真族による「清」王朝である。中国の歴史上、最も素晴らしい執政を行ったとされる康煕帝はこの清王朝の帝であり、当然ながら漢民族ではない。
こう考えれば、少子化により日本民族が滅び、日本という国家の主体が他の人種に取って代わったとしても、大きな歴史のうねりの中では大したことではない、と言えるはずだ。
大体、国債という形で莫大な借金を後世に押しつけて、誰も通らない道路を建設することに血道を上げているような、骨の髄まで腐りきったこんな国など、一度滅びた方が人類のためだろう。ニートだのNHKだの不必要な人間や組織が淘汰されるわけだし、むしろ歓迎だね。
もちろん、私はこの国がいつか借金苦でズタズタになることを考えて、海外での資産運用も視野に入れている。入会している「海外投資を楽しむ会」から新刊発売の告知が届いた。これを片手に中国の銀行に人民元で預金して元切り上げの恩恵でも受けようかしらん。あー魔都・上海!心が躍る。