今こそアジャイルを

maranello2005-03-08

バグをつぶすのが大事なんじゃない、バグをつくらないことが大事なんだ。」んっん〜名言だな、これは。(JoJo第3部スターダストクルセイダースホル・ホース風に)
昨日、本屋でこんな帯をつけたアジャイルに関する本を買ってきた。「力が正義じゃない、正義が力だ」とかいう新タイガーマスクの冒頭を思い出しちゃった。アジャイルのなかでもテスト駆動型開発TDDに関して書かれた本で、JavaEclipseという定番コンビによる開発手法の解説本である。たいがい、このような題材を扱った本は非常に退屈なのだが、これは面白い。実際にバグが量産されるような理不尽な現場で働いた人にとっては、ページを繰る度に「うんうん」とうなずきながら、そして涙を流しながら読んでもらえる納得の一冊である。
オブジェクト指向言語による開発においては、各モジュールの結合度が弱いほど良い設計であると言われるのだから、各モジュールでこまめにテストを繰り返してから、結合すれば全体テストなんて簡単にパスするじゃん!とか思っていてもうまくいかないのが一般的な開発現場。テストは一通りの開発が終わってからまとめてバグ潰しを行うという理不尽な開発体制を敷いている所が圧倒的に多いもの。私も名の通った会社の大規模プロジェクトに参加したことがあるけど、まさしく上記のような理由からデスマの嵐。
こういう本が、多くの人に読まれるようになることを祈ってやまない。