がんこラーメン

今までラーメンとか食べ歩きなどしたことはなかった。理由は主に金銭面によるところが大きい。学生時代は水だけを飲んで飢えをしのぎ、大学を出てから就職した某悪徳企業では手取りで20万円を超えることがなく、同僚といかに安い昼食を探すか競っていた。福田屋の280円弁当が最高だった。給料日に近所のラーメン屋で800円のラーメンを食べるときが至福の瞬間だった。見事なほどに下流ライフ。ホームレスの人たちが、とても他人事に思えなかった。
いつしか時は流れて普通に外で外食できる身分になった。今日は、常駐している会社から程近い秋葉原にある「がんこラーメン」に行ってきた。この店は写真のとおり、看板も出ていない。食券を買って中に入るのがせめてもの救いか。いっしょに行った人につられて「こってり」を頼んだが、予想以上に背脂がスープに浮かんでいて、全部飲むとヤバいんじゃないか？と思ったので残した。店のがんこ親父に殴られるかと思ってビクビクしていたのだが、どうにか見逃してくれたようだ。明日はじゃんがらラーメンにでも行ってみようと思う。