子供に見せたくない番組

手塚治虫原作の「ブラックジャック」。月曜7時から日テレで絶賛放映中のアレである。本来は「命の価値とは何か」という問題に真っ向から取り組んだ意欲作だったと思うのだが、アニメにすると、どうも焦点がボヤける。ボヤけるだけなら良いのだが、どうにも感心できない方向に傾きがちだと思うのは私だけだろうか?

たとえば・・・
ブラックジャック「今、手術しなければ○○は死んでしまうだろう」
交渉相手「ひぃーっ。何とか助けてやって下さいぃーっ」
ブラックジャック「3千万払えば助けてやろう。」
交渉相手「ひぃーっ。そんな、そんなお金はありませんーっ」
ブラックジャック「じゃあ、見殺しにするんだな?」
交渉相手「ひぃーっ。払います、払いますからーっ」
ブラックジャック「よーし、3千万だ、忘れるなよーっ!」
ここでヒーロー登場のテーマソングを流して、颯爽と手術着に腕を通しメスを振るう!って何か違うような気がするんですがねぇ・・・

いや、確かに患者の事情によっては金を取ったり取らなかったりするわけだけど、金額交渉してから仕事に入るヒーローってどうよ、とか思うわけで。ま、本当は命の価値に対する患者の態度を見極めているんだと解釈できないこともないんだが。なんか、金の亡者を推奨しているような、どうにもイヤな感じが漂っているように思えてならない。「ちょうちん屋のままっ子」とか「ベロ出しチョンマ」みたいなのばかり読ませて左に傾けるのもどうかと思うが、ここまで拝金主義マンセーにするのはどうかと。
そんなことを考えながらも、本当に見たいのは「名探偵コナン」だったりするわけで。ま、少子化だし、割とカンケーねーかなぁ〜なんて。