ポータルサイトの謎

ポータルサイトの定義にも色々あるので、とりあえずブラウザを立ち上げて一番最初に接続しに行くサイトのことをポータルサイトと呼ぶことにしよう。で、常々謎だと感じていたのは「なぜみんな、Yahooにしているのか?」ということだ。いや、もちろん我々のように、自宅に複数台のマシンを置き、ダイナミックDNSとかでサーバーを立てたり、モバイル用のノートパソコンにAirHを差し、自宅でも無線LANに接続させたりしてトイレに入っている間もウェブのブラウジングをしている、というようなヘビーユーザーなら話は分かる。ダイヤルアップによる接続ではとにかく軽いページが好まれるので、MSNのような重たいページをポータルにしておく人なぞいなかった。それにYahooが提供するメールサービスは無料でPOP3プロトコルをサポートしてくれていたので、お気に入りのメーラーでチェックすることができたし、ブリーフケースやブックマークのようなサービスも非常に気の利いたモノだった。だから我々は(少なくとも私は)ポータルとしてYahooを選び続けてきた。
だが、POP3プロトコルって何だ?というようなライトユーザーが、なぜこぞってYahooをポータルにしているのか分からない。ブロードバンド接続が一般的となった現在では、IEを立ち上げたときに表示されるMSNをそのまま使い続けても良いのではないかと思うのだ。実際、買ってきたばかりのパソコンではデフォルトでOutlookExpressがメーラーになっており、セキュリティ的に危険があるにもかかわらず使い続けているユーザーが非常に多い。ブラウザだって、IEを使っている人の方が遙かに多いはずだ。IEセキュリティホールが指摘されていても私のように確固たるポリシーに基づいてIEを使い続けている人ばかりではないと思う。ActiveXJavaを無効に設定している人なぞ皆無だろう。買ってきた状態でそのまま使い続ける人が多いのだとしたら、ポータルだけYahooに設定して使っている人が多いというのはどうにも解せない。調査方法に何か秘密があるのだろうか?