下巻突入

maranello2005-06-01

忙しいときほど、読書が進む。そんな経験を皆さん、お持ちだと思います。今の私がそんな感じ。全部で900ページを超えるという結構なボリュームの村上龍「半島を出よ」を1週間ほど前から読んでますがとうとう折り返し地点を超えて下巻突入でございます。
予想していたよりはるかに面白い。ネタバレになるので詳しくは書かないけど、この小説で展開される話って、荒唐無稽に見えるかもしれないが日本が現在の経済力を維持できなくなったら充分に起こりえる話だと思う。今だったら在日米軍が黙っていないだろう。米国もまだ日本は利用価値があると考えているだろうし。
それにしても、この人の文体って独特のねちっこさがある。一説によれば、何かに異常に固執するという偏執狂的な症状を持つ精神病患者の独白文を真似て書いているらしい。この小説には「多数派になるより人を殺した方がモアベターよ」とか言ってる変なテロリスト(?)が出てくるのだが、この人の台詞とか、読んでいて吹き出してしまう所がいくつかあった。
それから、トイレに小説を持ち込んで、よく読んだりするのだが、排便している時とか無防備な瞬間に地震に襲われると、かなり死を意識しますね。

P.S あー、コールドプレイの3rdアルバムって今日が発売日だったのかー。買いに行きたかったなー。