ロマンスの花

maranello2005-03-22

セックスピストルズは知っているのにPiLは知らないという人は結構いる。実に残念なことだ。最近は売り場の面積も縮小されているし。PiL(Public Image Limited)は、「ロックは死んだ」の名言とともに当時のミュージックシーンを席巻したパンクバンド「セックス・ピストルズ」のリードボーカルであるジョニー・ロットンが、本名であるジョン・ライドン名義で編成したバンドである。
昨日、一気に購入したPiLのファーストとセカンドはなかなか良かった。ファーストの方が音が若干悪いように感じたのと「Religion」のようなアジテーションたっぷりの曲が入っているのに歌詞カード無しってのが結構キツかったな。まぁそれでも十分楽しめたけど。
このバンドが生み出した歴史的な名盤といえば、やはりこれ「The Flowers Of Romance」ではないだろうか。Amazonのレビュー見ても気合いの入ったヤツが多いし。印象的なドラムとパーカッション、中近東的でエスニックな楽曲が目白押し・・・なんて表現をいくら書きつづっても実際に聴いてみないことには、どのぐらいの衝撃度かは分からないだろう。
以前、音楽好きの友人を家に招いてキング・クリムゾンとか聴かせたことがあるのだが、どうも反応が鈍い。「21世紀の精神異常者」とか聴かせたり、「セラ・ハン・ジンジード」を「ほら、"そら耳"で世良さん、人事異動に聞こえるだろ?」とかいって聴かせたのだがいまいち。(どんな聴かせ方だよ!)そんな友人が、この「The Flowers Of Romance」だけは面白いとか言って最後まで聴いていたからね。おススメの一枚です。