年収100万円ライフ

普段読む本は割と真面目な本が多いのだが、週刊誌はなるべく肩のこらないもの、くだらないものを選んで読むようにしている。週刊現代とか週刊SPA!とか。で、今日も普段どおり週刊SPA!に手を伸ばしてみると「若年者に急増中の年収1000万円ライフ!」とかいう見出しが目に飛び込んできた。若者の5人に1人かぁ・・・二極化が進んでいるとはいえ、5人に1人とは景気のいい話だなあと思ってページをめくると、なんか想像していたのと違う。月に100万円ぐらいなら家賃に20万から30万円は使えるはずだが、見開きのページに出ているイメージ写真は極貧である私の住居よりも狭い。よく見たら桁が1つ違っていた。年収100万円ライフなのね。実際、私も含めて周囲には年収100万円台で暮らしている人が結構いる。というか意外に暮らそうと思えば暮らせなくもない。ただ、ギャンブルに手を出したりキャバクラに行ってたりする人は親に金をせびったりしているので、本当に手元に残る金が100万円台になったら生きるだけで精一杯になるのだろうけど。
日本経済の先行きに対する悲観的な予測が発表された。地方と都心の差が浮き彫りになる形になったが、日本の場合、これだけ国の借金があるのに円の価値が下がらないというのは、トヨタソニーを始めとして世界に通用する企業がきら星のごとく並んでいるからだ。問題は、地方経済に代表されるようにこれらの有望な企業にぶら下がるしか能の無い、公共事業をまだあてにしているゾンビ企業が相当数ひしめいていることだ。能力を持つ企業が拠点を海外に移行し始めたら、かなりヤバイことになる。日本にとどまっているうちは多分「円」の価値が暴落することもないだろうから、資産をわざわざ海外に移住させるよりは国内で運用したほうが効率がいいだろう。長期金利が跳ね上がって国債が暴落しても、持っているのは国内の金融機関がほとんどだから、ゾンビ企業もろとも日本の金融機関が死んで終わりなんじゃないかなぁ・・・(公共投資などは完全に干上がるから、そういうのにぶら下がっているしか能の無い人は自殺でもするしかなくなるんだけど)と楽観しているのだが、どうだろう?