金さえ払えば誰でも社長

本日、我が社の登記が完了したので、これをもって日本国にまた新しい有限会社が産声を上げたことになる。会社を設立したというと半分以上はお世辞だろうが「すごいですねぇ」と言ってくれる。みんな大人だから言わないだけで「金さえ払えば誰でも社長になれる」と思っているだろうし、それは紛れも無い事実だ。1000万や2000万あれば、余裕で会社の1つや2つこさえることが出来る。面倒な事は全て行政書士がやってくれるしね。あと500万円ぐらいあれば、それほど大きくなくても都内に事務所をかまえることができるだろう。ただし、ある統計によると新規に設立された会社の内、90%以上の会社は10年以内に倒産するらしい。これは人間に喩えればすごい死亡率だ。小学校の高学年に進級できるのは数パーセントということになる。成人式を迎えられるというだけで超エリート。会社を作る&運営するのに必要なのは金だけではないということの証左だろう。でも、それは当たり前のことだ。「30歳までに1000万円貯められない人は独立すべきではない」という意見があるし、「金を貯める」能力が必要であることも事実だが、稼ぐ能力を量る基準として「名指しで仕事を受注したことがあるか」ということが重要なのではないかと個人的に考えている。こういう経験がなく、アイデアだけで勝負、足りない技術はアウトソーシングすれば良いなどという甘い考えを抱いているなら確実に失敗するだろう。営業が抜群にうまい、と思っていて実績も積み上げているのだが、会社の看板で仕事をしていることに本人が気付かずに独立した途端 悲惨な結果になることもままあると聞く。とりあえず出来ることからコツコツと頑張りましょう。まずは口座開設と、税務署へのご挨拶から。