黒革の手帳

maranello2004-10-14

松本清張原作の「黒革の手帳」のドラマが始まった。こういう悪人がのし上がっていく物語は大好きだ。この機会に是非原作も読んでみようと思う。海外では、こうした小説はピカレスクものといって一つのジャンルを形成していたりするのだが、日本では否定的だ。結末としては最後の最後に主人公が死んでしまって、やっぱり悪いことをした人にはそれ相応の報いがあるものだというような説教じみた内容に落ち着いてしまう。高村薫の「黄金を抱いて翔べ」や岡嶋二人の「99%の誘拐」など例外はあるけどね。実は、この「黒革の手帳」数年前に一度昼ドラでドラマ化されているはずである。中学生の夏休みぐらいに見た記憶がある。で、その時に主役を務めていた山本陽子が、今回このドラマでは銀座の先輩格のママとして登場している。粋なことをするもんだと思った。